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コールシャンティープロフィール

活動の目的 全文

(団員になった方にお渡しする『コール・シャンティーのしおり』冒頭に記述している「活動の目的」全文です。)

 私たちは創団以来、「すべての人に合唱を知ってほしい、すべての人に参加してほしい」という姿勢で活動を続けています。人類の文明に遡り、ギリシャ・ローマ時代の国家の徳育目標、「体に体育を、心に音楽を、という言葉が掲げられたと言われます。私たちもそのような健全な活動をしていきたいと思い、健康な体をつくることも大切にしています。

 私達は音楽から多くの事を学び取ることができます。音楽は、その構造(メロディー・リズム・ハーモニー)からわかるように、数学的であり物理学的でもあります。さらに音楽は、情景や感情を表現する美術性、文学性をもっています。また、古い時代の曲を演奏することによってその時代の社会や歴史を垣間見ることもできるのです。合唱は、音楽に言葉が加わりさらに歌う人、聴く人の心を揺さぶるすばらしいものです。合唱は、誰でも体一つで参加でき、この様な高い芸術性を目指すこともできます。

 西欧では、合唱は教養の一つとして高く評価されています。日本においてはどうでしょうか?合唱に対するイメージはどちらかと言えばマイナーで、社会的に評価されているとは言えません。合唱をすることで多くのことを学び、単なる知識としてだけでなく教養として高め、自分たちのあるべき姿を考えるきっかけとすることが出来たらどんなに素晴らしいことでしょう。

 21世紀を迎えた私達にとって、現在の社会環境は必ずしも薔薇色ではありません。戦争は依然として無くなっていませんし、犯罪も増え、環境破壊は私達ばかりでなく未来の子孫にまでその影響を及ぼそうとしています。そのような中で私たちが愛する合唱が、それらを解決する糸口になったとしたら合唱をする者として幸せです。そして、このようなすばらしい合唱を、一人でも多くの人に知って頂き、できるだけ多くの人とこの素晴らしさを分かち合い、未来にも残していきたいと思っております。

 また、コール・シャンティーは、1969年から、東京都合唱連盟の理事団体として、都連主催によるイベントの企画運営委などにも積極的に関わっています。現在、合唱祭および野外合唱コンサート委員会のチーフとしての活動をしています、団内活動にとどまらないこうした活動は、本来の団の目的を達成することにもつながっていると思います。

 いつもこの様な堅苦しい目的を考えて歌っている訳ではありません。合唱はとても楽しく、その楽しさは、単に自分の中にとどまらず、仲間と共有し、多くの人に感動を与え、そのことでまた自分も大きな感動を受けることができるのです。その喜びは、かけがえのないものです。

 世界中には、すばらしい歌がたくさんあります。言葉が通じなくても歌は心をつなぎます。合唱は、集まった仲間と声を合わせるところから始まります。歌のあるところに争いはありません。声を合わせ、心を合わせる"合唱"が平和への一助となることを信じています。一緒にこの合唱の輪を広げていきましょう。

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